【レポート】審査の模様 ~第16回ピンクリボンデザイン大賞~ | ピンクリボンフェスティバル公式サイト

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【レポート】審査の模様 ~第16回ピンクリボンデザイン大賞~

16回目を迎えた、ピンクリボンデザイン大賞。このアワードは、乳がん検診への一歩を後押しするポスターデザインとコピー作品を公募するものですが、同時に、作り手の皆さんにも乳がんについて一から学んでいただき、作品制作を通して、乳がん検診について考える機会を提供することができ、ピンクリボンフェスティバルの重要な啓発活動のひとつです。

例年応募作品が増え続けているこの人気アワードですが、今年はなんと、ポスター部門989点、コピー部門22,861点の計23,850点。前年の総数18,805点を大きく上回り、過去最多の応募がありました! ご応募いただきました皆様、本当にありがとうございました。

これまでたくさんの素晴らしい作品が応募され、グランプリに輝いたポスターは「メッセージポスター」として全国の自治体の保健所や検診施設のほか、東京や関西圏の様々な駅でポスター掲出されてきました。
ついつい忘れがちな、40歳以上の2年に1度の乳がん検診。ふと街で見かけたときに、「そうだ、今年行かないと!」とか「お母さん定期的に行っているのかな、聞いてみよう」といったように多くの人が検診へ進むきっかけになるような作品を厳正に選ぶべく、複数の審査を行っています。

事務局審査

まず事務局で、応募条件・規定に沿った作品かどうか、公序良俗に反する作品はないか、見る人を傷つけるような作品はないか、などのネガティブチェックをしています。

一次審査

それを踏まえ、審査員による一次審査が行われます。審査員は、中村禎審査委員長をはじめとした、コピーとデザイン、それぞれの分野で最先端を担うクリエーターの方々です。

患者会審査

一次審査を通過した作品は、患者会審査に進みます。ここでは、乳がん患者さんやそのご家族の気持ちに配慮されていない作品がないかどうかを、若年性乳がんサポートコミュニティ Pink Ringの皆さんにご協力いただき、チェックしています。
今年はコロナ禍ということもあり、オンライン会議での審査会方式を取りました。PC画面上で皆さんから、乳がん経験者でないと気が付かない、貴重なご指摘やご意見をいただきました。この過程は多くの乳がん患者さんやご家族を傷つけないためにとても重要な審査といえます。

協賛企業審査

いよいよ作品数が絞られてきました。協賛企業審査では、デザイン大賞の特別協賛社である、キリンビバレッジ株式会社、富国生命保険相互会社から計3名が参加し、今年初めて設置した「特別企業賞」の選定を行いました。数多くの作品の中から、キリンビバレッジ賞としてポスター部門から1点、富国生命保険賞としてコピー部門から1点が選ばれました。各賞の作品は、今後それぞれの企業の乳がん啓発活動に活用されます。発表が楽しみですね!

最終審査会

ついに審査員6人による最終審査です。この段階まで残った作品は、ポスターデザイン作品が約90点、コピー作品が約230点。その中からポスター部門、コピー部門の各グランプリのほか、優秀賞・入選を各部門で2点ずつ選出します。
まずは机の上に並べられた作品から各審査員が数点ずつ選び、さらに絞り込んだうえで審査員全員による意見交換・協議を行います。審査員のクリエーターとしての視点と、さらに長年このピンクリボン活動に携わる視点から、ピンクリボンの啓発に最もふさわしい作品はと、熱く議論がなされました。特に争点となったのは、ポスター部門では実際のポスターとして拡大されて張り出されたときを想定し、見る人に強く伝わるか、さらに選択された課題コピーがそのデザインに活かされているか、などのポイントが上がりました。コピー部門では、来年度以降の課題コピーとして活用されることを前提に、より心に響く作品が求められていました。

この一連の審査で決まった、第16回ピンクリボンデザイン大賞の入賞作品たちは、10月1日に公式サイトと宣伝会議発行の月刊『ブレーン』にて発表します。どうぞお楽しみに!

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