【乳がんQ&A】 乳がんになったら妊娠・出産できないの? | ピンクリボンフェスティバル公式サイト

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【乳がんQ&A】
乳がんになったら妊娠・出産できないの?

Q. 乳がんになったら妊娠・出産できないの?

A.20代・30代で乳がんと診断された場合、この問題に直面する患者は少なくありません。乳がんと診断されると、手術や放射線、薬物療法などの治療が必要となり、その間は妊娠・出産は難しくなります。また、妊娠するために必要な力を『妊よう性』と言いますが、乳がんの場合、抗がん剤などの治療によって、卵巣機能が低下し、子どもを授かることが難しくなる可能性があります。そのため、がん治療を開始する前に、妊よう性を温存することが可能です。

妊よう性温存の方法(がん・生殖医療)としては、未婚の女性であれば卵子凍結、既婚の女性であれば受精卵凍結があります。また、臨床試験段階の治療法ではありますが、卵巣組織凍結という方法もあります。

これらの方法は、必ずしも将来の妊娠・出産を約束するものではありませんが、子どもを持つ可能性を残したいと願う患者にとっての1つの選択肢となっています。
もちろん、子どもを持つ・持たない、妊よう性温存を選択する・しないは、それぞれの自由です。また、病状や治療の状況によっては、妊よう性温存が難しい場合もあります。

そこで大切なことは、がんと診断されたとき、主治医に妊娠・出産の希望の有無をいち早く伝え、自身の病状やがん・生殖医療についての正しい情報を知ることです。そして、主治医と相談しながら、自身の価値観やがんになった後の自分の人生を考えて、納得のいく選択をすることです。そのためには、がんになる前から、乳がんについての知識と併せて、妊よう性温存という選択肢があることを知っておくと良いでしょう。

実際に、乳がん治療後に妊娠・出産をされた方もいれば、子どもは持たないという選択をされた方、諦めざる負えなかった方など様々であり、がんになる前と同じように、がんになった後の人生も多様です。たとえ20代・30代でがんになったとしても、失うものがあったとしても、その人らしく人生を歩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。そのための医療や支援も近年充実していますので、自分や周りの大切な人のためにも、もしもに備えて知識を備えておきましょう。

≪お答えいただいた方≫

御舩 美絵 さん

若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring 代表 
(CNJ認定乳がん体験者コーディネーター)

【プロフィル】
大学卒業後、出版社に勤務。2010年31歳の時、乳がんを罹患。闘病中に自身が欲しかった“若年特有の悩みを共有できる場”を広げるべく、2014年より若年性乳がん患者支援団体「Pink Ring」代表。おしゃべり会全国キャラバン等を実施し、がんを価値ある体験に変えて生きられるよう患者支援活動を行う。ライター経験と闘病体験を生かし、がんに関連する取材・執筆・講演も行う。がん治療後、2018年秋に出産し、1児の母。CNJ認定乳がん体験者コーディネーター。「乳がん患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療の手引き(2017年度)」外部評価委員。

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